ロードバイクの空気圧は、ママチャリやオートバイと比べて高い空気圧を必要とします。
オートバイや車だと200~300kPaに対して、ロードバイクの場合はその3倍近くの700kPaと高いのです。これは、タイヤが細いため空気の入る体積が少ない分を圧力で補っているためです。
空気圧が高いと、空気が抜けるのも早いため、ロードバイクに乗る前は必ず空気を入れのが基本です。(どれくらいで空気圧が抜けるのかはこちら)
毎回乗る前の空気の入れ方を解説します。また、おすすめの工具も紹介していきます。
ロードバイク 空気の入れ方
空気入れは、パナレーサーのフロアポンプを使う前提で説明していきます。まずは簡単に流れを説明すると
- バルブのキャップを外し、バルブ先端を緩める(反時計周りに回す)。
- バルブ先端を一押して、空気を少し抜く。
- 空気入れの口金をバルブに差し込む。
- ロックレバーを倒す。(パナレーサー空気入れの場合)
- 狙いの空気圧まで空気を入れる。
- ロックレバーを起こし、口金を取り外す。
- バルブ先端を締め付け、バルブキャップを取り付ける。
それでは詳細を説明していきます。
①バルブのキャップを外し、バルブ先端を緩める(反時計周りに回す)。
作業をする前にバルブをタイヤの上の方へ持ってきます。これは、フロアポンプの口金を差し込み易いためです。
次に、バルブのキャップを取り外します。
ちなみに、私は軽量化のためバルブのキャップは付けていません。
バルブのキャップは、バルブ先端を保護する目的の様ですが、レースをする方などほぼ付けませんし、付けていなくて不具合があったこともありません。
バルブの先端(コアナット)を反時計方向に緩めます。
②バルブ先端を一押して、空気を少し抜く。
次にバルブの先端(コアナット)を一押しして空気を抜きます。これは、高い空気圧によっって、パッキンがバルブに固着するために、一度パッキンとバルブを切り離すことで空気を入れやすくするために行います。
この作業無しで空気を入れようとすると中々入らないことがあるので要注意です。
③空気入れの口金をバルブに差し込む。
フロアポンプの口金をバルブに真直ぐ差し込みます。真直ぐ差し込まないとエアが漏れたり、バルブ先端が曲がったりするので慎重に作業を行います。
④ロックレバーを倒す。(パナレーサー空気入れの場合)
口金のロックレバーを倒してロックします。
⑤狙いの空気圧まで空気を入れる
狙いの空気圧まで空気をいれます。空気圧は使用するタイヤの銘柄でも多少違いがありますし、サイズによっても違います。また、自分の体重によっても異なるのでタイヤのメーカ推奨の空気圧にしましょう。
目安として、『MY MAVIC』というアプリが、ホイールのリム幅、体重などデータを入れると最適な空気圧を計算してくれてとても便利です。詳しくは、『ロードバイクの最適空気圧はいくら?また空気圧は前後で変えるべき?』で紹介しています。
空気の入れ方のコツとしては、両手でハンドルをしっかりと握り、ハンドルを上まできちんと引き上げて、ハンドルを下までしっかりと押し下げること。高圧になればなるほど最後の一押しで空気が入っていきます。
⑥ロックレバーを起こし、口金を取り外す。
狙いの空気圧まで空気を入れたら、ロックレバーを起こし口金を外します。この時に結構な勢いでバルブが外れるので要注意です。
⑦バルブ先端を締め付け、バルブキャップを取り付ける。
後は、バルブ先端(コアナット)を締め付け、必要ならバルブキャップを取り付け完了です。
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おすすめのフロアポンプは?
フロアポンプは安いものもありますが、空気を入れてる最中に若干空気が漏れたりするものもあります。乗る前に必ず使用する工具なので、最安のものを買うよりも信頼性のある商品が絶対にお勧めです。
空気をいれるのは結構重労働なので、気持ちよく作業ができるちょっといいフロアポンプが絶対に良いと思います。ロードバイクに乗り始めたときは、1000円ぐらいの安物を使用していましたが、ゲージの精度も怪しい上に、空気を入れる時に漏れているので余分に空気をいれないといけませんでした。
でおすすめのフロアポンプがパナレーサーのゲージ付きフロアポンプです。口金部分がしっかりしているので、バルブに差し込むときも空気漏れが起こりにくく使い易いです。
より正確に空気圧を調整するには、空気圧計を使う!
趣味のレベルなら上記のやり方でも問題ないと思いますが、10kPa単位で空気圧を調整するには空気圧計を使います。
具体的には、フロアポンプで狙いの空気圧より若干高めに空気を入れた後に、空気圧計で空気圧を測りながら、空気を抜いて狙いの空気圧に調整します。
特にパナレーサーのデジタルゲージは使い易くてお勧めです。
どのくらいで空気が抜けるの?
空気圧って本当に走る前に入れる必要があるのか、当ブログで24時間で空気圧の低下を検証してみました。結果は入れた方が良さそうです。
ブチルチューブは27kPa(4%)低下
ラテックスチューブは84kPa(12%)低下
詳しくは下の記事で紹介しています。
空気圧ってそんなに大切なのか?
空気圧は、高ければ良いという訳ではありません。一定以上高くすると、乗り心地が悪くなるばかりか、段差や凸凹な道だとバイクが跳ねてペダリングもし難くなります。
また、速度が上がると空気抵抗が支配的になるので、タイヤの転がり抵抗は微々たるものです。試しに、空気圧でどれくらい負荷が変わるのか実験していますが、空気をパンパンに入れるメリットは少ないと思っています。
また、空気圧が低すぎるとパンクの原因となるので、低すぎるのは安全面でもよろしくありません。
まとめ
ロードバイクで必ず自分がやらないといけないのは空気を入れること。乗る前は必ず自分で空気をいれて空気圧を調整しましょう。
- バルブのキャップを外し、バルブ先端を緩める(反時計周りに回す)。
- バルブ先端を一押して、空気を少し抜く。
- 空気入れの口金をバルブに差し込む。
- ロックレバーを倒す。(パナレーサー空気入れの場合)
- 狙いの空気圧まで空気を入れる。
- ロックレバーを起こし、口金を取り外す。
- バルブ先端を締め付け、バルブキャップを取り付ける。