ロードバイクで激坂を上るときに、ギヤを落とそうと思ったら、もう下げらなかった( ;∀;)
逆に、もっとスピードを出したいのに、すでにTOPギヤ。これ以上ケイデンスも上げれない・・・。
なんて経験がありませんか?
チェーンリングやカセットスプロケットを変えると当然上り坂が楽になったり、より高速で走れるようになったりします。しかし、どれくらいの差がでるのか、自分自身も何となくでしか把握していないので、計算してみました。
特に気になる低速側の3枚と高速側の1枚で、ケイデンスによって速度がどれほど違うのか?ぱっと見でわかるようにまとめてみました。
ロードバイクのギヤ比でどれくらいの差がでるのか計算してみた!
結論から言うと、
50×34Tの場合で激坂対策にカセットスプロケットを変更すると
11-25T ⇒ 11-30Tへ変更するとギヤ2枚分軽くなる。 -17%
最高速は変わらず。
11-25T ⇒ 11-28Tへ変更するとギヤ1枚分軽くなる。 -11%
最高速は変わらず。
トップスピード対策として、リア:11-25Tでチェーンリングを変更すると
50×34T ⇒ 53×39Tへ変更すると最高速は6%UP
低速側はギヤ2枚分重くなる。+15%
50×34T ⇒ 52×36Tへ変更すると最高速は4%UP
低速側はギヤ1枚分重くなる。+6%
計算したのは、以下の組み合わせです。
チャーンリング
50×34T、52×36T、53×39T
カセットスプロケット
11-25T(11-12-13-14-15-16-17-19-21-23-25)
11-28T(11-12-13-14-15-17-19-21-23-25-28)
11-30T(11-12-13-14-15-16-17-19-24-27-30)
その他前提
タイヤ:700×25C(周長2105㎜)
ケイデンスは50と120rpm
ケイデンス50rpmでの速度比較(激坂時の想定)
以下の表に、ケイデンス50rpmで、スプロケット、チェーンリングの組み合わせの速度を計算してみました。最も軽い組み合わせのF:34、R:30で時速7.2キロ、今回試算した中で最も重い組み合わせでF:39、R25で時速9.9キロと実に28%もの差が生じます。ざっとギヤ3枚分の差になります。ロードバイクに乗っていると分かりますが、ローギヤの1枚分は激坂では雲泥の差に感じますよね。
ロードバイク初心者の場合、なるべく、軽いギヤでケイデンスを上げる走りをした方がお奨めです。重いギヤだと、ペダルを踏めなくなりますし、激坂の途中で自転車から降りる羽目になるので。
10%を超える激坂の場合、自分の場合だと、10㌔を維持するのも難しくなってきます。そのため、グランフォンドのイベントなどでは、11-28など軽く回せるカセットスプロケットに交換しますね。ギヤ1枚分の差はざっと8%前後の差があります。2枚分だと17%近く。
上り坂で重いギヤでパワーを掛けながら上るのは、練習時の追い込みなどなら良いものの、長距離を完走目標に走る場合は、足の負担が増えるのは好ましくありません。
そのために、思いギヤでパワーを掛けるより、軽いギヤでケイデンスを上げて上る方がロングライドをする場合は有利です。一度パワーを掛け過ぎると疲労が抜けず(俗に言う足が無くなる状態)に陥るとペースが上げれなくなります。
そのため、コースや自分の実力に合わせたギヤ比にするのが肝心です。
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ケイデンス120rpmでの比較(TOPスピード)
一方でトップスピードは一番小さいチェーンリング50Tでもケイデンス120rpmで70キロ近くでますので、一般道では必要十分ですね。勾配の急なサーキットなどを走る場合は、フロント50Tでは正直足りなくなります。上り坂に自信があれば、53Tにした方が楽に走れます。
ただし、50T⇒52Tにすることでインナーロー時に1枚分のギヤが重くなります。50T⇒53Tだと2枚分重くなるといったところです。
走るコースに合わせて、数種類のチェーンリングとカセットスプロケットがあるとベストですが、初心者なら以下の順で揃えると徐々にステップアップできるのではないでしょうか?
STEP① F:50×34T、R:11-28T ギヤ比 MAX:4.55 MIN:1.21
STEP② F:52×36T、R:11-28T ギヤ比 MAX:4.73 MIN:1.29
STEP③ F:50×34T、R:11-25T ギヤ比 MAX:4.55 MIN:1.36
STEP④ F:52×36T、R:11-25T ギヤ比 MAX:4.73 MIN:1.44
つまり、フロント、リア2種類づつ持っておけば当面はいろんな場面に対応可能だと思います。
スプロケットはどこで購入するのが安い?
2018年までは海外通販サイトWiggleなどで購入すると安く購入できていましたが、2019年よりシマノ製品の取り扱いが無くなりました。残念( ;∀;)。
まとめ
実際にエクセルなどで一度計算してみるといいと思います。使っているコンポでも多少違いますので、今自分が使っているギヤ比を確認して、ギヤ何枚分軽くしたいとかで計算してみては如何でしょうか?
人間がエンジンなので、パワーには限界があります。効率よく走るためには、コースに合わせて交換することで随分と走りやすくなるので、自分で交換できるように練習しておきましょう。
カセットスプロケットを交換するには、ロックナットは外す必要がありますが、スプロケット戻し工具とロックリング締め付け工具が必要となります。チェーンリングは左クランを外すためのクランク取付工具と六角レンチがあれば交換が可能です。こちらの記事でも紹介しています⇒【ロードバイク 工具】初心者がまず揃えたいおすすめ工具16選!