タイヤ空気圧を変えて三本ローラーを漕いだ場合に、負荷がどの程度変化するのか、『【ロードバイク】タイヤの空気圧で負荷はどれくらい変わるか検証!①』で検証してみました。
- ローラー上で7bar⇒6barに下げると4.8%の負荷増
- ローラー上で7bar⇒8barに上げると1.1%の負荷減
と言う結果になりました。現在主流となっているワイドリムで25Cタイヤでは7barの空気圧は高すぎる様なので、7bar以下を充填的にデータを取ってみましたので紹介します。
タイヤの空気圧で負荷はどれくらい変わるか検証!
まずは、検証結果からです。
- ローラー上で7bar⇒6.8barに下げると0.6%の負荷増
- ローラー上で7bar⇒6.6barに下げると1.1%の負荷増
- ローラー上で7bar⇒6.4barに下げると2.3%の負荷増
- ローラー上で7bar⇒6.2barに下げると2.8%の負荷増
- ローラー上で7bar⇒6.0barに下げると4.0%の負荷増
負荷は微妙に増えるが、空気抵抗を考えると微々たるもの。
それでは考察も踏まえて細かいデータを紹介していきます。
タイヤの抵抗はどれぐらい影響度があるのか?
この記事『ロードバイクはどのくらいの速度を出せるのか?』で紹介したように、
時速30㎞/hの場合、全体の抵抗の80%が空気抵抗になります。その他は、転がり抵抗や機材の伝達ロスとなります。
仮に転がり抵抗が残りの20%を占めると仮定すると、7bar⇒6barに空気圧を下げた場合の抵抗は4%アップします。全体の抵抗に占める割合としては、
4%×20%=0.8%となります。
実際には、全体の20%より転がり抵抗は低いので、もっと低くなるはずです。そのため、自分の場合は、7⇒6.6barだと1.1%の負荷がアップしているので、計算すると
1.1%×20%=0.22%となります。
ほとんど無視できる数字の様です。この少しの抵抗を取るか、乗り心地やコーナーでのグリップ力アップを取るかの判断となると思いますが、断然空気圧を下げた方がお得な気がします。
まとめると、6barまでなら少しの抵抗アップとなるが無視できるほど小さい。快適性があがるなら、空気圧を落としてもOKが自分の結論です。!
詳細データ
検証は前回のこの記事と同様の方法を取っています。前回はアップなしでいきなり始めて結構足に来たので、今回は10分アップしてから実験を開始しています。
検証手順
①後輪の空気圧を実験する圧に変更
②ローラ台で時速30㎞/hに近くなったところでLAPスタート
③ローラー台で30~60秒程度、平均時速が30km/hになるように漕ぐ!
④平均時速が約30㎞/hとなった時の平均パワーの値を比較する。
↓使用した機材関係はこちら↓
- ローラ―:MINOURA3本ローラ―(負荷ユニット付き) ・・関連記事はこちら
- パワーメータ:パイオニアペダリングモニタ ・・関連記事はこちら
- サイコン:パイオニア SGX-CA500 ・・関連記事はこちら
- タイヤ:ミッシュラン PRO4 SC
- フロアポンプ: パナレーサ フロアポンプ
↓実験結果です。↓
後輪空気圧 (bar) |
30㎞/hに必要な平均パワー (W) |
7bar基準での変化率 |
5.0 | 194 | 9.6% |
5.6 | 186 | 5.1% |
5.8 | 185 | 4.5% |
6.0 | 184 | 4.0% |
6.2 | 182 | 2.8% |
6.4 | 181 | 2.3% |
6.6 | 179 | 1.1% |
6.8 | 178 | 0.6% |
7.0 | 177 | 0.0% |
8.0 | 174 | -1.7% |
グラフにすると
前回同様に、7barを超えると負荷が減る度合いが減ってくる傾向が見られます。すなわち、エアをパンパンに入れても得られる効果は微々たるもので、乗り心地やタイヤが跳ねるなどの弊害の方が大きい気がします。
実験結果について
前回の結果と比べると全体的にワット数が10w程度低い結果となりした。7bar基準の変化率でも若干違いがあるので、精度としてはいまいちかもしれません。
ただ実験して思ったのが、空気圧のちょっとの差もパワーの違いと表れているので、傾向は正しいと思います。
↓ 前回の実験結果 ↓
後輪空気圧 (bar) |
30㎞/hに必要な平均パワー (W) |
7bar基準での変化率 |
5 | 205 | 8.5% |
6 | 198 | 4.8% |
7 | 189 | 0.0% |
8 | 187 | -1.1% |
この辺は、ペダリングが安定していないので、ちょっとの意識で違うのかもしれません。こんとはペダリング効率とパワーで実験してみたいと思います。
何度か実験をしましたが、空気の入れたり抜いたりを繰り返したので腕がパンパンになりました。(´;ω;`)
6~7barの細かい調整をするには、やはりフロアポンプが良いものでないと微調整が難しいですね。ちなみに、今回使用したパナレーサーの空気入れは使い易くて気に入っています。
Panaracer(パナレーサー) アルミ製フロアポンプ ゲージ付(米式 仏式 英式 バルブ対応) 自転車 空気入れ スポーツ用 BFP-04AGA2 ロードバイク 空気入れbebike | ||||
|
後日、パナレーサーのデジタルゲージで測定するとフロアポンプでは若干低めの空気圧になっていることが分かりました。関連記事はこちら↓
まとめ
今回の実験結果と前回の実走の感触から、これからは7barに拘らず体重は自転車の重さを踏まえて空気圧を調整したいと思います。
ここ数日、フロント:6.3bar、リア:6.6barで走っていますが、路面が荒くて跳ねやすいところでは若干スムーズに走れているような気がします。多少は抵抗がアップしますが、空気抵抗と比べると無視できるほど小さいので、実走ではまず感じることはありません。
- ローラー上で7bar⇒6.8barに下げると0.6%の負荷増
- ローラー上で7bar⇒6.6barに下げると1.1%の負荷増
- ローラー上で7bar⇒6.4barに下げると2.3%の負荷増
- ローラー上で7bar⇒6.2barに下げると2.8%の負荷増
- ローラー上で7bar⇒6.0barに下げると4.0%の負荷増
負荷は微妙に増えるが、空気抵抗を考えると微々たるもの。