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Wi-Fiが不安定な日々の犯人はルーターだった ── 接続デバイス30台超え時代のWi-Fi 6移行記(BUFFALO WSR-2533DHP3 → WSR-5400AX6P)

ある日突然というわけではなく、じわじわと不調が増えていきました。

  • スマートTV の YouTube が途切れる
  • Amazon Prime Video が観られなくなる
  • Alexa で音楽を流していると途切れる
  • ScanSnap のクラウド保存ができなくなった
  • 3Dプリンタの PrusaConnect が頻繁に「オフライン」表示・監視カメラのストリームも止まる

特に Alexa の音楽が途切れる のと 3Dプリンタの Wi-Fi が途切れる のは、毎日のストレスになっていました。再起動すれば直る。でも頻発する。

「ルーター?でもまだ使えてるし……」と先延ばしにしていた数週間。重い腰を上げて Wi-Fi 6 ルーターに買い替えたら、想像以上に世界が変わりました。速度UP は当然として、本命は「安定性」と「副次効果」でした。

こいつ(下)が6年戦士でした。Wi-Fi 5世代の限界が来た

結論:6年使ったWi-Fi 5 ルーターから Wi-Fi 6 に変えたら何が起きたか

  • レイテンシ -49%(夕方混雑帯 28ms → 14ms)
  • ダウンロード速度 +119%(朝最大 280Mbps → 613.4Mbps)
  • 3Dプリンタ8台が全機オンライン安定化(PrusaConnect オフライン解消)
  • 3Dプリンタ監視カメラのストリームが止まらなくなった
  • マネーフォワード光1G契約の実効使用率が28% → 61%へ

「速度UP より安定性」「IoT時代は約6年でルーター限界」── これがこの記事の主張です。順を追って実体験データを公開します。

背景:実は 光回線も乗り換えたばかりだった

不調が始まった時期は、もうひとつ大きな変化と重なっていました。長年使っていた楽天ひかりから、マネーフォワード光(1Gbpsプラン)へ乗り換えた直後だったのです。

  • マネーフォワード ME ユーザーは原則無料で使える
  • 家全体の固定費が下がる試算だった

聞いていた切替予定日(4/23)から4-5日遅れて、実際に回線が切り替わったタイミングで 突然約12時間ネットが完全に落ちる トラブルが発生。原因は当時の旧ルーター(WSR-2533DHP3)の設定で、IPアドレス取得方法: その他のDS-Lite + IPv6: インターネット@スタートを行う / NDプロキシ に変更することで復旧しました。詳細は別記事で書きます。

この一件で「もしかしてルーターも限界?」という疑念が浮かんだのが、本記事の起点です。光回線乗り換えの効果は前提として、ここからは「ルーター更新で何が解決したか」 を主軸に書きます。

第1章:気づいたら接続デバイス30台超えていた

Wi-Fi が不安定になった原因を辿るために、まず自宅の接続デバイスを棚卸ししました。結果、想定の倍以上の数があることが判明します。

カテゴリ機器台数
PC・モバイルMac Mini / MacBook / Windows PC×2 / スマホ×38
3Dプリンタ系PRUSA MK4S×3 / MK3S×2 / ENDER3 S-1 PRO / QIDI Q2 / QIDI PLUS48
3Dプリンタ用ラズパイカメラ・Klipper用4-5
Amazonスマート家電Echo×3 / Fire TV Stick4
プリンタ・スキャナBrother プリンタ×2(本機+予備) / ScanSnap ix15003
その他スマート家電スマートTV / オムロン体重計 / スマートロック / お掃除ロボ4
Wi-Fi中継機TP-Link RE3301
合計30台超え

接続デバイスの調べ方

「うちは何台繋がってるんだろう?」と思ったら、ルーターの管理画面で確認できます。BUFFALO製の場合は以下の手順です。

  1. 自宅のWi-Fiに繋がった状態でブラウザを開く
  2. アドレスバーに 192.168.11.1 を入力(BUFFALO製の場合)
  3. ログイン → 「デバイスコントロール」「クライアントマネージャー」などのメニューを開く
  4. 接続中の機器が一覧で表示される

もっと簡単に調べたいなら、スマホアプリの「Fing」(無料)がおすすめ。自宅のWi-Fiに繋いだ状態で起動するだけで、家にある全機器をスキャンして一覧表示してくれます。

筆者はルーターの管理画面で30台超えと判明しました。「うちは10台くらいかな?」と思っている人ほど、一度調べてみてほしいです。きっと驚きますよ。

接続デバイス30台マップ Wi-Fi 6 ルーター中心
接続デバイス30台超のマップ。家庭の IoT 化はここまで進んだ

旧ルーター BUFFALO WSR-2533DHP3 は 2018年発売・Wi-Fi 5(11ac)世代の上位モデルです。当時の想定ユースケースは「家族4人 + スマホ2台 + ノートPC1台」の8台前後。

つまり、10年前にはまだ存在しなかった量のIoTデバイスを、Wi-Fi 5世代のルーターで捌いていたわけです。これでは限界が来て当然でした。

💡 IoT時代の新しい交換タイミング
ルーターは「7-10年使える」という旧常識ではなく、「Wi-Fi 5 機なら約5-6年で限界」と認識を更新するべき時代です。

第2章:原因究明 ── 5GHz が混雑する夕食時

具体的にどのくらい遅くなっていたのか。買い替え前に Googleの速度テスト(Google検索で「インターネット速度テスト」と入力すると検索結果上部に出る)で実測しました。

  • 夕方19-22時:ダウンロード ~280Mbps / アップロード ~50Mbps / Ping ~28ms
  • 家族の動画視聴があると、Pingが40ms以上に跳ね上がる
  • 自宅(一戸建て)でも、近隣の Wi-Fi が増加していて、5GHz チャンネルが混雑

マネーフォワード光1G を契約しているのに、実効値は 公称値の28% しか出ていません。「契約は1Gだけど半分出れば良い方」と諦めていた人も多いはず。これが Wi-Fi 6 移行で覆ります(後述)。

第3章:BUFFALO WSR-5400AX6P-BK 開封の儀

選定した新機種は BUFFALO WSR-5400AX6P-BK

正直、ルーター選びはスペック表が呪文みたいで難しい…。そこで AI(ChatGPT)に「うちの環境に合うルーターを教えて」と相談しながら比較しました。

最初は1万円前後で済まそうと思っていたのですが、AI から「3Dプリンタ・スマート家電が多い家なら、長く使うためにこのグレードが安心」と勧められて、ちょっと予算オーバーだけど “おすすめモデル” を選定しました。決め手は以下のポイント。

  • 自宅の光回線(マネーフォワード光1G)にちゃんと対応している
  • Wi-Fi 6(最新規格・速くて安定)に対応
  • たくさんの機器を同時に繋いでも詰まりにくい
  • 暗号化も最新方式(WPA3)で安心
  • 将来、別の階に電波を伸ばしたい時の機能(EasyMesh)も搭載
  • 国内メーカーで保証・日本語サポートが安心
BUFFALO WSR-5400AX6P-BK パッケージ正面 Wi-Fi 6 表記
パッケージ正面。Wi-Fi 6 / 4803Mbps + 573Mbps の表示が眩しい
WSR-5400AX6P-BK 本体とACアダプタのサイズ感
本体+ACアダプタ。思ったより縦長で薄い

箱を開けると、まず印象的なのが本体デザイン。旧モデルの丸いフラットな形と違い、縦長で薄く、ちょっと尖った印象。「単純な形状じゃないところがなんかやりそうな雰囲気」── 期待感が膨らみます。

BUFFALO WSR-5400AX6P-BK の最新価格・在庫はこちら(Amazon・楽天)

第4章:セットアップで「自動」が2回もNGだった話

BUFFALO 公式の便利機能「無線引越し機能」── 旧ルーターの SSID/パスワード を新ルーターに自動コピーしてくれる、というもの。同じBUFFALOブランドだしスムーズに行くはず、と高をくくっていました。

無線引越し機能はどうもうまくいかず、結局手動でSSID/PWを入力することに。

結局、手動でSSID/PWを入力したら3分で完了。「メーカー公式の便利機能ほど動かない」あるあるを体験しました。

📝 同じ罠にハマった人へのアドバイス
無線引越し機能で詰まったら、迷わず手動でSSID/PWを入力してください。3分で済みます。便利機能を捨てる勇気が一番早いです。

もうひと山:v6プラスの設定も手動だった

Wi-Fi の SSID/PW を設定して接続が一段落しても、最初はネットに繋がりませんでした。新しいルーターでも、旧ルーター時代と同じ「v6プラス対応の設定を手動で入力」する作業が必要でした(自動判定は効きません)。手順は背景セクションで触れた内容と同じ(IPアドレス取得方法: その他のDS-Lite + IPv6: NDプロキシ)。設定後、無事に通信開始です。

第5章:Before / After 速度比較 ── 数字で見るWi-Fi 6 の真価

同じ場所・同じツール(Google 速度テスト)で、買い替え前後を計測しました。PC(Wi-Fi接続) + iPhone を、夕方混雑帯 + 朝の空き帯で複数回測定した結果が以下です。

計測項目Before
WSR-2533DHP3
夕方混雑帯
After
WSR-5400AX6P
夕方混雑帯
After
朝・最大値
改善率
Down (Mbps)~280323613.4+15〜+119%
Up (Mbps)~506180.8+22〜+62%
Ping(反応の速さ・小さいほど良い)~281414〜16-43〜-50%
サーバーSeoulOsakaOsaka/Tokyo国内化

朝の最高記録:613.4 Mbps(公称値の61%を引き出せた)

朝6時、Osakaサーバー時の計測で 613.4 Mbps / 80.8 Mbps / 16ms を記録。マネーフォワード光1G契約の理論最大1Gbpsに対して実効61%を引き出せています。

Wi-Fi 5 時代は実効280 Mbps(28%)でしたから、同じ回線契約でも 2倍以上のスピードを引き出せるようになったことになります。

本命は速度よりレイテンシ -49%

体感が一番変わるのは、ダウンロード速度ではなく Ping の 28ms → 14ms(-49%)。Webページの読み込み立ち上がりが目に見えて速くなり、動画ストリーミングの一時停止(バッファリング)もほぼ無くなりました。

これは v6プラス(高速な新しい接続方式) によって、海外サーバー経由(Seoul)から国内サーバー(Osaka/Tokyo)に直接繋がるようになった効果と、Wi-Fi 6 ならではの「多くの機器を同時にさばける仕組み」、両方の合わせ技です。

Wi-Fi 5 → Wi-Fi 6 速度比較グラフ Before After
Before/After グラフ。3項目とも明確に改善
PC速度テスト 613.4 Mbps Osaka 16ms
朝の最高記録: PCで Down 613.4Mbps / Up 80.8Mbps / Ping 16ms (Osaka)
PC速度テスト 518.9 Mbps Tokyo 21ms
Tokyoサーバー時 518.9Mbps / 21ms
iPhone速度テスト 445.6 Mbps Osaka 16ms
iPhoneでも 445.6Mbps / 16ms と PCに迫る速度
v6プラス トンネル経路 Osaka Tokyo Seoul
v6プラスのトンネル経路: Osaka 14-16ms / Tokyo 21ms / Seoul 47ms

第6章:隠れた本命 ── 3Dプリンタ・監視カメラが生き返った

Wi-Fi 6 OFDMA の説明 多デバイス同時接続
Wi-Fi 6 の OFDMA: 順番待ちから同時並行へ

速度や Ping の数字以上に体感が変わったのが、3Dプリンタの安定接続監視カメラのストリーム維持でした。

PRUSA MK4S × PrusaConnect が安定接続に

旧ルーター時代、PrusaConnect(PRUSAのクラウド経由3Dプリンタ管理)が 頻繁に「オフライン」になっていました。プリント中に通信が切れると、進捗確認やキャンセルがクラウドからできなくなります。

Wi-Fi 6 移行後、MK4S 3台すべてが PrusaConnect に常時オンラインになりました。同時にラズパイ経由のカメラサーバーも止まらなくなり、外出先からプリント状況を確認するストレスがゼロに。

監視カメラのストリームが止まらなくなった

3Dプリンタ8台すべてにカメラを設置(QIDIは純正で内蔵)していますが、旧ルーター時代は 夕方〜夜にストリームが頻繁に途切れて いました。8台同時配信が帯域を食っていたためです。

Wi-Fi 6 になると たくさんの機器を同時にさばける仕組み が使えます(専門用語で「OFDMA」と言います)。多デバイス環境ほど効果が出るので、わが家のように30台超繋がっている家には特に効きます。実際、5台同時にカメラ配信しても全くカクつかなくなりました。

💡 IoT・3Dプリンタ・スマート家電ユーザーへ
速度差より「多デバイス同時接続の安定性」が Wi-Fi 6 の本当の価値です。家のIoT化が進んでいるなら、優先度高めで検討してください。

第7章:ルーター買い替えタイミング判断軸

ルーター買い替え判断フローチャート
買い替え判断フロー。2つ以上Yesなら検討時期

「うちはまだ大丈夫」と思っている人も、以下の項目で2つ以上当てはまるなら買い替え検討時期です。

  • ルーターを 5年以上 使っている(10年待つ必要なし。6年で限界事例あり)
  • Wi-Fi 5(ひとつ前の規格)を使っている(Wi-Fi 6 / 最新の暗号化に対応していない)
  • 接続デバイスが 15台以上
  • 3Dプリンタ・監視カメラ・スマート家電がある
  • 動画ストリーミングが時々途切れる
  • 同時に家族の動画視聴で重くなる

WSR-5400AX6P を選ぶべき条件

  • 1Gbps契約で v6プラス対応プロバイダ
  • 予算1.5万円前後で考えている
  • 国内メーカーの安心感重視(保証・日本語サポート)
  • EasyMesh で将来的に中継機を追加したい

▼ Wi-Fi 6 ルーター

▼ v6プラス対応 光回線

まとめ:Wi-Fi 6 移行で得たもの

Wi-Fi 5 時代から Wi-Fi 6 への移行で、わが家で起きたことをまとめます。

  • ✅ ダウンロード速度 +119%(混雑帯では+15%、朝の最大は2倍以上)
  • ✅ レイテンシ -49%(28ms → 14ms)
  • ✅ マネーフォワード光1G契約の実効使用率 28% → 61%
  • ✅ 3Dプリンタ8台 全機オンライン安定
  • ✅ PrusaConnect オフライン解消
  • ✅ 監視カメラ5台同時配信が止まらない
  • ✅ 自宅ネットワーク全体のレスポンスが体感で激変

Wi-Fi が不安定で悩んでいる人、特に 3Dプリンタ・監視カメラ・スマート家電をたくさん使っている人 は、ルーターの世代交代を検討する価値があります。約1.5万円の投資で、毎日のストレスが消えました。

同じく10年戦士のWi-Fi 5ルーターでガマンしている方の判断材料になれば幸いです。

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  • PrusaConnect 設定マニュアル(公開予定)
  • 監視カメラ自作の作り方(公開予定)
📝 この記事は実体験ベース・全データ実測です
2026年5月8日:移行作業完了。本記事は5月9日朝の追加計測を含めて執筆。
今後、12時/19時/23時の追加計測データが得られ次第、随時アップデート予定です。
ABOUT ME
つくはる
つくはる。地方在住のロードバイク乗り&3Dプリンタ愛好家。40歳手前からロードバイクに出会い、メタボ体型から脱却して以来ロードバイク歴15年以上。現在は「3Dフィット工房」の屋号で、3Dプリンタを使ったロードバイク関連オリジナル部品の設計・製造・販売を行っています。ブログでは実際に使った機材のレビューや自作パーツの開発ストーリー、副業・節約のリアルを等身大でお届けします。