ロードバイクのイベントに参加したり、乗鞍やしまなみ海道などローディなら一度は訪れてみたい場所ってありますよね。
行ってみたい所が近場ならそのまま自転車で行くのも醍醐味ですが、数百キロもあったり、そもそもイベントやレースなら自走だとそれまでに疲れてしまいます。
そんな時は、車にロードバイクを積んでいく必要があります。一人や二人の場合は、普通車でもタイヤを外したりすれば、積むことは可能です。
ただ、遠征は大人数でワイワイやりながら行くのが楽しいですよね。そんな時は、普通車ではなかなか厳しいと思います。
そんな時に、ハイエースやキャラバンといった、貨物車がとっても便利です。
実際に私自身よくハイエースで仲間4人、4台で遠征をします。その時のロードバイク車載法を紹介します。
ほとんど、ロードバイクをそのまま載せることが可能なので、ほんとに楽ちんです。しかも4台そのまま積めて、大人4人が余裕で乗れます。
自分や知り合いがハイエースに乗っていなくても、レンタカーなら4人でも意外とお得なので、参考にして下さい。
ハイエースの車載能力について
ハイエースには幾つか種類があります。大きく分けて、4種類のサイズがあります。ここでは、一番小さいタイプの標準ボディ・標準ルーフについて紹介していきます。
一番小さいタイプでも4台、4人で十分すぎる広さになっています。
ハイエースバンの大きさ
ハイエースはその見た目から、車のサイズが大きいと思われる方もいらっしゃると思いますが、実はノアやヴォクシー(3ナンバーは除く)などと同サイズです。
以外と思われるでしょうが、ハイエースバンは5ナンバーサイズなのです。小回りもハイエースは5.2mとかなり小回りも利きます。
スーパーGL 標準ボディー |
ヴォクシー
(5ナンバー) |
|
全長(㎜) | 4695 | 4695 |
全幅(㎜) | 1695 | 1695 |
全高(㎜) | 1980 | 1825 |
最小回転半径(m) | 5.2 | 5.5 |
特徴は、タイヤの上にエンジンと、運転席・助手席があるのでその分荷台が驚異的な広さになっています。
ハイエースの荷台の広さ
ハイエースは貨物車なので、荷台は当然広いです。その広さは、長さ1855㎜、幅1520㎜、高さ:1310㎜とロードバイクがそのまま詰める大きさとなっています。
自転車のサイズとして例えばGIANTのPROPELのもっとも大きなサイズ770(ML)でもホイールベースが997㎜です。25Cのタイヤでも直径680㎜前後なので、自転車の長さは1700㎜以下のサイズです。高さも1300㎜もあれば、余裕で積むことが出来ます。
つまり、タイヤも外さず、そのままの状態で積むことが可能です。
↓トヨタカタログより(リヤシート前方スライド時、27インチ)
ロードバイク車載法~ハイエースバンスーパーGL編~
ロードバイクを何台積める?
ズバリ、交互に積めば4台は余裕で詰めることが可能です。
(頑張れば6台は行けそう・・・やったことないけど)
荷台の広さは空間としては1520㎜あるので、ハンドル幅が400㎜だと、1520㎜÷400㎜で3.8台と4台は厳しい計算になります。
また、ハイエースの標準では床面フラットではなく、リアタイヤ部分が出っ張っています。その分を差し引くと荷室幅は1090㎜となります。これだと、3台も厳しい計算になってしまします。
実際に積む場合は、ハンドルが重ならない様に自転車を交互に積むことで約半分程度の幅でOKです。
ハンドルの間にもう一台のリアタイヤを入れ込れ込む形となります。下の図の様な感じです。
この時にペダルがフレームに当たらないように、ペダルの位置に注意が必要です。
また、自転車同士が接触しないように段ボールやいらない毛布などを挟むと、高価な自転車が傷つかずに済みます。
この方法だと、4台が余裕をもって積むことが可能で、かつ余分なスペースにメットや着替えなどを入れることも可能です。
自転車の固定方法
ハイエースには荷物が乗車スペースに飛び出さないようにルームセパレータが付いています。これがロードバイクを固定するのに丁度いい場所にあります。下の図の様に棒が付いています。
取り外しが可能で、運転席と後部座席の間か、後部座席と荷台の間にセットできるようになっています。下の図は、後部座席と荷台の間にセットしたときの図になっています。
ルームセパレータは真直ぐな形状ではありません。荷室が広くなる様にセットするのがポイント。
このルームセパレータの高さが約830㎜程度なので丁度ハンドルのブレーキの位置の高さにあります。
このルームセパレータにハンドル、後部座席にタイヤを当てた状態で、要らなくなったタイヤチューブでセパレータと自転車を固定します。
後ろ向きに積んだ自転車はセパレータとシートポストを固定します。
また、前後の4隅にタイダウンフックがあるのでここにチューブを通して、タイヤを固定するとより安定します。
積むときのポイント
自転車だけだと少し不安定になるので、左右の余ったスペースに各自の荷物を置いて、なるべく自転車が動かない様にするのがポイントです。
また、自転車への傷防止と、荷物にチェーンのオイルが付かない様に、荷物と自転車の間に段ボールや毛布は絶対必要です。
慣れると1台3分程度で積み込みが完了します。遠征は大抵朝が早いので、モタモタしない分、余裕を持って出かけれますし、遠征地に着いたら直ぐに乗れるので時間短縮になります。
その分、準備体操やアップも余裕を持って行うことができます。
その他の便利な使い方
ロードバイクに乗る前、乗った後は着替えが必要です。自転車を下せば、荷台は広い更衣室に早変わりします。
そのままでは、丸見えなので、段ボールや新聞紙を窓に張り付ければOKです。段ボールや新聞紙の他に養生テープも準備しておくと便利です。
また、空気入れは、後部座席の下に入りますので、1本は必ず忘れずに持っていきましょう!
4人、4台がちょうどいい!!車内も盛り上がる!!
ハイエースバンは5人乗りですが、5人だと、自転車もギリギリ、後部座席の真ん中の人は少し窮屈かもしれません。
遠征した後は、結構グッタリで爆睡モードになります。なので4人がおすすめです。
4人だと、途中で運転を変わりながらであれば4時間程度のなら結構楽勝です。
遠征に行くときも、自転車の話で盛り上がることは間違いないです。いつも、ワイワイやりながら遠征地に向かっています。
欠点は?乗り心地。
所詮バンなので、乗用車の様な乗り心地を期待してはいけません。何せ積載重量は1200kgまで可能なので、足回りはその重量に耐えるために硬めのセッティングになっています。荷物が重いといい感じになりますが、空荷などかなり突き上げが酷く感じます。
ただし、運転席が高く、視線が高い位置にあるため、見晴らしがよく運転自体はし易いです。ただし、目線が高い分スピード感覚が普通車より遅く感じられるのでスピードの出し過ぎには注意が必要です。
小回りもよく聞くので、狭い道も以外と運転し易いです。普通車よりもワンテンポハンドルを切るタイミングを遅くするのがポイントです。(運転席が前よりなので)
遠征費用は?
ハイエースをお持ちでない方は、レンタカーが便利です。大体1日のレンタルで1万5千円前後です。
ハイエースのディーゼル車なら高速でリッター12キロ前後は走ります。
仮に400キロなら、軽油110円/Lと仮定して、往復8000円程度です。高速代が1万円なら、3万3千円程度。4人で割るなら1万円もあれば十分です。
苦労して、普通車に積むよりも、レンタカーでハイエースを借りて大勢でワイワイと遠征してみては如何でしょうか?
まとめ
何度かハイエースに4人4台で遠征したことがありますが、ロードバイクをそのまま積むことができるのは、やはり便利です。早朝の積み込みも数分で終わりますし、何と言っても、行き返りの道中が楽しいですね。ロードバイクの話で盛り上がるのは必須です。帰りも反省会で盛り上がるので、眠気も吹っ飛びます。一人で車で移動するより断然楽しいですね。
・ロードバイクで遠征にはハイエースが最適。
・4人4台がベスト
・自転車は、交互に積んで、隙間は荷物で埋める。
・自転車の固定は、ルームセパレータとタイダウンフックを活用
・タイヤチューブが簡単に固定できて傷もつかない
※この方法でロードバイクを積むのはあくまでも自己責任でお願いします!