どうもご~さです。3年前に自宅へ取り付けた太陽光発電ですが、当時のご~さはよくわからず投資しておりました。業者からは11年で回収できるから、12年目からは、収支がプラスになるとのセールスを信じて投資を行いました。不動産投資を勉強したことで、若干知識を得た現時点で再度、この投資が良かったのか検証したいと思います。すでにつけている人、これからつける人の参考にならばうれしいです。
ただし、税金の面などはざっくり計算ですし、目安として見てください。
太陽光発電の概要
太陽光発電の投資概要は以下となります。
・システム容量:10.965kW、売電価格:20年固定で34.56円/kW、全量買取ではない。
・投資額:4,250,000円
・借入条件:変動金利1.6%、10年
・発電実績:15年6月~18年5月で31,066kW(1年平均:10,355kW)
・売電実績:15年6月~18年5月で23,633kW(1年平均:7,877kW)
・節電効果は1kW 30円と仮定。
1kW当たり38.8万円です。おそらくちょっと高めではないでしょうか?発電量の実績は、業者の提示とほぼ同じでした。
計算の前提
計算としては、売電収入と節電効果を収入から、設備価格の425万円とローン金利分、メンテナンス費用、税金、固定資産税、売電に掛かる所得税を考慮して、20年でどれくらいの利益ができるか試算しました。
まず前提ですが、
収入の前提
3年間の実績発電量をもとに、毎年0.4%づつ発電量が劣化するものとみなす。
これは、ここのデータを参考にしました。
支出の前提
掛かる費用の前提として、メンテナンス費用を1kW3,600円としています。
これも先ほどと同様以下のサイトを参考にさせて頂きました。
また、所得税として、利益が20万円を超えた場合は33%の税金がかかる前提としました。
損益計算 20年間で72.5万円の利益予想
計算はエクセルで行っていますので、その画面を交えながら説明していきます。
前提条件のまとめ
まず前提を以下のように入力します。
表面利回りだけ見ると、8.15%なので結構いい投資かと思いますよね。
収入の計算 :20年で667万円!
まず、収入のほうですが、発電量の劣化率を考慮して計算していきます。
1年目が346,582円
2年目が345,196円
20年目が321,169円
となり合計:6,674,456円のみなし収入となります。
支出の計算:20年で-595万円!
①太陽光本体の値段 :425万円
これは説明する必要がありませんね。太陽光自体の価格です。
②ローン金利:35.2万円
借入をしているので、ローン金利が掛かります。これはエクセルの関数で計算すればすぐにでます。アプリなどでも簡単に計算できますよね。
エクセルの場合は、CUNMIPMT関数を使えば簡単に計算できます。
=CUMIPMT(年利/12,期間(年)*12,借入額,開始期、支払期日,0)
=CUMIPMT(1.6%/12,10*12,4250000,1,10*12,0)
=-351,889 円
③固定資産税:35万円
償却は17年として、減価率は1年目0.064、2年目以降は0.127で試算します。当初3年は特例として2/3としています。
1年目 評価額:4,250,000円×(1-0.064)=3,978,000円
税金:3,978,000円×1.4%×(2/3)=37,128円
2年目 評価額:3,978,000円×(1-0.127)=3,472,794円
税金:3,472,794円×1.4%×(2/3)=32,413円
3年目 評価額:3,472,794円×(1-0.127)=3,031,749円
税金:3,031,749円×1.4%×(2/3)=28,296 円
4年目 評価額:3,031,749円×(1-0.127)=2,646,717円
税金:2,646,717円×1.4%=37,054 円
・・・・・
17年目 評価額:518,655円×(1-0.127)=452,786円
税金:452,786円×1.4%=6,339円
合計:346,027円
④メンテナンス費用:79万円
3,600円×10.965KW×20年=789,480円
⑤所得税:21万円
経費として、売電率を425万にかけて償却の17年で割ると、
7878/10355×4,250,000×1/17=196,384円を経費とみます。
そのた、金利、メンテナンス費用を売電収入から差し引いて、20万円以上になる期のみ諸所得税33%としました。
20万円以上となるのは、18年目~20年目で合計211,692円となります
⑥まとめ: 20年間で73万円のプラス
エクセルでこれらを計算させると以下のようになりました。
合計すると20年間で725,369円のプラスになりました。
グラフにするとローンが終わるまで、年間CFは赤字で、累積CFは17年目でようやくプラスになる資産となりました。固定買取が終了する21年目も売電ができればもう少し収益が改善するかもしれませんが、気の長い話ですね。
結局のところ、太陽光発電は2024年までは負債であり、2025年より収入を生んでくれる資産になります。
最後に
太陽光の寿命は30年以上稼働しているものもあるそうなので、固定買取の20年間ではわずか72万円のプラスでしたが、20年以降も売電できればもう少し利益が出るかもしれません。
この試算を2015年の当時にできていれば、投資はしてないと思います。もう少し割りのいい、回収期間の短い投資をしていたと思います。投資は、やはり自分である程度計算ができるようにならないと痛い目に合いますね。不動産投資でも同じで、スマートデイズやTATERUの不正融資問題も、家賃相場などを調べて計算していれば投資はしていないと思います。みなさんも、業者の言うことを鵜呑みにせず自分でも計算できるようにしましょう!
最後まで読んで頂きありがとうございます。