ロードバイクを乗る上で、パワーメータは非常に便利なツールです。
一度その恩恵を味わうと、無くてはならないアイテムの一つになっています。
筆者はパワーメータはパイオニアのペダリングモニタ付きのパワーメータを愛用していましたが、ショートクランク化に伴い、パイオニアのパワーメータからROTORのスパイダー内蔵型のパワーメータを導入しました。
というのも、身長165㎝の筆者が、ショートクランク化を考えた場合に、どうしても165㎜未満のクランク長になってしまいます。
そうなると一気にパワーメータの選択肢が限られてきます。
でいろいろ探して行きついたのが今回インプレする、ROTORのINSPIDERというパワーメータです。
ROTOR INSPIDER(インスパイダー)を選んだ理由
ROTOR INSPIDERを購入したポイントは以下の3つ
- クランクのみ交換可能(クランク別体型)
- ペダリング解析可能
- 楕円リングの効果を引き出すパワーメータ
理由① クランクのみ交換可能!(150㎜~175㎜)
特徴はなんといってもスパイダーアームにパワーメータを内蔵している点です。
上記の写真の様に、スパイダーとは、チェーンリングとクランクを連結させる部品。
クランクと別体型であり、クランクだけ後で変更できるメリットがあります!
クランク長を変更するのは、結構冒険です。もしクランク長が自分に合わず変更となった場合に、パワーメータ付きクランクだとかなりの出費となります。
でも、ROTOR INSPIDERならクランクのみ交換できるという訳です。
しかも・・・・
身長が低い人にクランク長の選択肢が広がる150㎜長のクランクにも対応しています。
身長165㎝の筆者の場合、選択155、160、165㎜が選択肢に入ります。
これがインスパイダーを選択した一番の理由となります。
理由② リアルタイム多彩なペダリング解析が可能!
パイオニアのペダリングモニタをずっと使用してきたので、できればペダリング効率が測定できれば言うことなしだと思っていましたが、、、
INSPIDERは、トルク360°といって、1回転のトルクをリアルタイム表示可能
ということで、パイオニアのペダリングモニタのような機能もあるのも特徴です。
※期待していたペダリング効率の数値は表示不可でした。
理由③ 楕円チェーンリングに適したパワーメータ
ROTORは楕円チェーンリングでも有名ですが、その楕円リングにも対応しています。
クランクシャフトとスパイダーを取り付ける際に、細かく取り付け角度を調整できる構造となっています。
この取り付け位置を、ROTOR INSPIDERなら、推奨される最適なチェーンリング位置(OCP)の測定が可能となっており、楕円リングの効果をさらに高めてくれるはずです。
ROTOR INSPIDERを実際に使ってみた感想
実際に使ってみて良かった点・悪かった点をまとめると
- パワーメータの精度、機能は問題なし!
- トルク360°はペダリング状態を確認できるのは◎
- シマノのチェーンリングと互換性あり
- マグネット不要
- 充電式なので電池交換不要!
- 対応サイコンが限定される!最適チェーン角度(OCA),最適チェーンリング位置(OCP)表示がサイコンでできない!
- トルク効率、ペダルスムーズ測定には対応していない!
良かった点① パワーメータとしての基本性能
パワーメータとしての基本性能としては、違和感は感じません。いつものコースを走った間隔やスマートトレーナと測定パワー値も誤差レベルでした。
正直ショートクランク化と同時に導入したので、分からないというのはありますが・・・
気になっていたレスポンスなども問題ないので、パワーメータとしての機能には不満はありません。
良かった点② ペダリング状態を確認できるのは◎
スマホやPCにアプリを入れると上記のようにペダリング中のトルクがリアルタイムに可視化することができます。
グラフは、右半分が右足、左半分が左足のトルク値を表しているようです。
奇麗なペダリングだと、0時や6時のトルクが小さく、3時、9時のトルクが大きくなるひょうたんのような形が理想的なペダリングとなります。
これはパイオニアのペダリングモニタに近い機能として、分析に役立ちそうです。
良かった点③ シマノのチェーンリングと互換性あり
DURA-ACE R9000のチェーンリングがポン付け可能でした。新たにチェーンリングを買い足す必要がないのもメリットですね。
この後、楕円リングに交換する予定ですが・・・・
良かった点④ マグネット不要
ROTOR INSPIDERは車体側にマグネットを貼り付ける必要はありませんでした。これは、見た目的にいいですね。
ケイデンスもしっかり測定可能なので、スッキリして見た目よし!
ペアリングもスムーズでしたので、初期設定はかなり簡単でした。
良かった点⑤ 電池交換不要
電源は、バッテリー内蔵となっており、最大で200時間電池が持つそうです。自分の練習量なら4か月以上はもつ計算です。
充電の方法は専用のケーブルを、本体のコネクタに接続して充電します。電源はモバイルバッテリを自転車の近くにおいて充電という形になります。
悪かった点① 対応サイコンが限定される!?
ペダリングの解析のためのトルク360や、OCA(最適チェーン角度)、OCP(最適チェーンリング位置は、ガーミン、パイオニアのサイコンには対応していません!
表示させるには、スマホを取り付けて表示させることになるのですが、スマホとINSPIDERを接続するとサイコン側にはデータが送信されない。
これはちょっと誤算でした!
まぁ、ライド中にトルク360のグラフを注視すると危険なので、ローラ台使用時に使えばいいのですが・・・
ただし、xplova X5 Evoという機種では、スマホが無くてもOCA,OCPそしてトルク360°も表示可能!カメラ付きの何やらすごいサイコンです。
悪かった点② トルク効率、ペダルスムーズ計測は無い!?
パイオニアのペダリングモニタと同等な機能として期待していた、トルク効率、ペダルスムース機能がない!
ROTORのホームページで調べてみると、、INSPIDERは対応していないことが分かりました。
ちょっとこれは誤算でした!(´;ω;`)
まとめ
不満な点もありますが、クランク単体で交換できるメリットのほうが大きいと思っています。パワーメータとしても基本的な性能は果たしているので、買ってよかったと感じています。
買って良かった点!
- パワーメータの精度、機能は問題なし!
- トルク360°はペダリング状態を確認できるのは◎
- シマノのチェーンリングと互換性あり
- マグネット不要
- 充電式なので電池交換不要!
残念な点!
- 対応サイコンが限定される!最適チェーン角度(OCA),最適チェーンリング位置(OCP)表示がサイコンでできない!
- トルク効率、ペダルスムーズ測定には対応していない!
価格まとめ(参考)
アイテム・諸経費 | 価格 | 購入先 |
ROTOR INSPIDER | 59,696円 | bikeINN |
Rotor Aldhu Crank 160mm | 20,788円 | bikeINN |
Rotor Aldhu Axle 30 mm | 4,156円 | bikeINN |
bikeINN送料 | 1,741円 | bikeINN |
関税 | 5,200円 | bikeINN分 |
TNI ITA-30 セラミックBB | 13,090円 | 楽天市場(自転車びーぐる) |
合計 | 104,671円 |
海外通販はBIKEINNがROTOR商品が豊富でした。同じスペインだからでしょうか?
国内通販サイトでも購入できます。